田中太郎
IcarusVerilogのコンパイルコマンド「iverilog」のよく使うコマンドラインオプションを紹介します
iverilogのコマンドラインオプション
オプション | 内容 |
---|---|
-o <File名> | コンパイル済みファイルの名前を(デフォルトでa.out)を<File名>で指定した名前にする |
-I <Path> | インクルードファイルが存在するディレクトリを指定します |
-g <Flag> | verilogのバージョンを指定してコンパイルさせます -g 2012でSystemVerilogの記述に対応します |
-s <Top module> | トップモジュールを明示的に指定します デフォルトではどのモジュールからも呼び出されていないものがトップと認識されます |
-W <Flag> | どのワーニングを出すかを指定します -W allですべてのワーニングがレポートされます |
詳細
-o <File名>
コンパイルが成功したときにできるファイル(デフォルトだとa.out)を好きな名前に変更します
例)
iverilog sample.v -o sample.out
# sample.outが生成される
-I <Path>
インクルードファイルがあるディレクトリを指定します
例)
iverilog sample.v -I /usr/local/path/include_dir/
-g <Flag>
コンパイラが対応するVerilogのバージョンを指定します
SystemVerilogの記述を使うときは-g 2012を指定すれば大丈夫です
例)
iverilog sample.sv -g 2012
-s <Top module>
トップモジュール名を指定します
デフォルトではどのモジュールからもインスタンスされていないモジュールがトップモジュールと認識されます
例)
iverilog sample1.v sample2.v -s sample1
-W <Flag>
コンパイル時にワーニングの有効/無効を指定します
-W allですべてのワーニングを有効にできます
例)
iverilog sample.v -W all
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